管理職を続けることに違和感を覚えた理由
管理職を降りる理由として、
「忙しすぎる」「育児と両立できない」と語られることは少なくありません。
私が立ち止まった理由は、少し違いました。
「この役割を続けた先で、自分に何が残るのかを説明できなかった」
それが、管理職を続けることに違和感を覚えた一番の理由です。
育休復帰後、元の部署に戻り、
営業・マネジメント・突発対応を同時に担う働き方をしていました。
仕事は回っていましたし、
「よくやっている」「期待している」と言われることもありました。
ただ、
何を達成すれば評価されるのか
どんなスキルが積み上がっているのか
その2点を、自分の言葉で説明することができませんでした。
このページでは、
私が管理職を降りる判断に至るまでに考えたこと、
比較した選択肢、そして実際に降りた後どうだったのかを、
意思決定のプロセスとして整理しています。
管理職を降りるという選択は、
キャリアを諦めることと、必ずしも同義ではありません。
私が管理職を降りる判断に使った3つの基準
私が判断の軸にしたのは、次の3点でした。
- 今の役割で、身につくスキルや専門性を具体的に言語化できるか
- そのスキルは、数年後も自分の市場価値として残るか
- 育児などの制約がある中でも、構造的に無理なく続けられるか
当時の私の役割は、この3点すべてに「はい」と答えられる状態ではありませんでした。
管理職を降りることは、キャリアを諦めることではなかった
だから私は、
肩書きを守るかどうかではなく、
役割を続ける意味が説明できるかどうかを基準に、選択をし直しました。
管理職を降りたことで、成長が止まったわけではありません。
成長の方向と手段を切り替えただけだと、今は捉えています。
このページを読んだ方へ
もし今、
「このまま続けるべきか」と迷っている方がいたら、
一度、今の役割について
・この経験は、将来どう役に立つのか
・それを第三者に説明できるか
この2点を、自分に問い直してみてください。
この記事が、判断を整理する材料のひとつになれば幸いです。
頑張る皆さんを応援しています!